家族写真を自宅でもおしゃれに撮る構図やポーズのアイデア!
家族みんなが集まって写真を取る機会って、なかなかありませんよね。でも、その瞬間は一生に一度しか訪れないもの。今は普通の日常に思えても、数年・数十年後に写真として残しておくと、そんな毎日も貴重な想い出の一つとなるものです。
せっかく家族写真を撮るのであれば、少し構図やポーズにこだわったおしゃれな写真を撮りたいですよね。今回は、家族写真を撮る上で参考となるおしゃれなアイデアについてご紹介します。
家族写真とは
まず、家族写真とはどういったものを指すのかや、家族写真を残すメリット、撮るべきタイミングなどについてご紹介します。
子どもや祖父母、ペットも一緒に撮りましょう
家族写真は「家族の誰かが写った写真」や「家族全員が写った写真」を指すことが一般的で、他には「ファミリーフォト」とも呼ばれます。
多くの方は、三脚をつけたカメラの前に家族全員が立って、笑顔で写る集合写真を想像されるかもしれませんが、例えばお父さんと子どもが楽しく自宅でくつろぐ姿を写したスナップ写真など、日常を切り取ったような作品も、家族写真と言えるでしょう。
また、「家族」とは決して人のことだけを指すのではなく、家族の一員としてみんなの癒やしになっている犬や猫などのペットなどと撮るのも良いアイデアですし、祖父母が集まる機会があれば、一緒に撮影をするとその後、写真をプレゼントすることもできるため、様々なチャンスを生かして写真を残していくと良いでしょう。
最近は、高性能なカメラ機能を持ったスマートフォンが普及しているため、そうした家族写真の撮影はより手軽で身近なものとなりましたが、一方で、一眼レフを所有する人も減ったため、フォトフレームに入った家族写真を見る機会も減ってきているようです。
家族写真を撮るメリットとは?
毎日の仕事や子育てに忙しくて、なかなか家族写真を残せていないという方も多いのではないでしょうか。
それでも、その瞬間、その日は一生に一度しか訪れない貴重な時間ですが、家族写真を残していくことにはいったいどんなメリットや効果があるのでしょうか。
当時の家族の雰囲気をそのまま残しておける
家族写真を撮ることで、その時の家族の雰囲気や過ごし方など生活の様子を、思い出せるきっかけが作れます。例えば、撮影に向けてカメラの映る範囲をキレイに掃除していたり、撮影でトラブルがあったとしても、それは後で見返した時に「あの時の掃除は大変だったな~」だとか「誰かが目をつぶってしまって、何度も写真を撮ることになったね」など、写真が当時のやりとりを補完する役割を果たしてくれるでしょう。
幸せな瞬間を見返して、気持ちを整理できる
例えば子どもを強く叱ってしまった時、誰かと喧嘩をしてしまった時…気持ちをすぐに切り替えるのは難しいものですよね。
そんな時、みんなが笑顔で写った家族写真が目に入れば、写真に写った家族の笑顔で気持ちも穏やかになるでしょう。「すこし、強く言い過ぎてしまったかな」「明日、ごめんねと謝ろう」と、沈んだ気持ちを取り戻すきっかけになってくれるはずです。
家族の成長が実感できる
子どもの成長は、親御さんにとっては何よりの楽しみです。毎日できることが増えたり、新しく覚えたことを披露してくれたり、あっという間に子どもは大人へと成長していきます。
そんな子どもの成長を記録するように、定期的に写真に残しておくと、それだけで立派な成長記録にもなります。特に、身長が大きく伸び始める時期には、決まった場所で身長測定を行い、その様子を撮影すれば、成長の様子がしっかりと確認ができて、おもしろいでしょう。
ふとした瞬間から、思い出話のきっかけになる
家族写真を撮り、それをフォトフレームに残しておくと、その想い出は一生モノに変わっていきます。子どもが大きく成長した時も、お母さんやお父さんの膝の上にちょこんと座る我が子の写真がふと目に入ると、そこから思い出話がどんどん湧いてくるはずです。そうして、夫婦の時間にゆっくりと昔の家族写真を眺めると、どんどん思い出話が湧いてきて、新たな会話のきっかけにもなるでしょう。
いつ、どんな時にみんな撮る?
家族写真を撮るご家庭では、次のようなタイミングで撮影する場合が多いようです。
家族写真を撮るタイミング
- 子どもの記念行事(お宮参り、初七日、百日祝い、七五三、入園・入学、卒園・卒業など)
- 子どもの誕生日(マンスリーバースデー、ハーフバースデーなど)
- 旅行やレジャー(遊園地、旅館・ホテル、海外旅行など)
- お正月(おじいちゃん・おばあちゃん家など)
なにかのイベントの機会に、しっかりとポーズや構図にこだわった写真を撮ることが多く、ご自宅など日常の空間で家族写真を撮る方はまだまだ少ないようですね。
自宅でもおしゃれに撮れる?
子どものおもちゃが広がっていたり、仕事の道具や洗濯物の山があったりと、くつろげる空間でもありながら、毎日の生活を行う場だからこそ、整理整頓を心がけていてもどうしても汚れ勝ちになったり、生活感が抜けないのが自宅という場なのかもしれません。
だからこそ「家族写真を撮りたいけど、おしゃれに撮れるのか心配」という方も多いのではないでしょうか。ただ、安心してください。少しの準備は必要になりますが、これからご紹介するアイデアなどを活用すれば、ご自宅でも十分にひと味違う写真が残せるでしょう。
家族写真の基本ポーズ、アイデア
家族写真を撮る上で、整列しているだけだったり、横並びの写真はあまりおもしろくないとお考えの方に向けて、難易度が高くなく、参考にしやすい構図やポーズをシチュエーションごとに分けてご紹介します。
自宅で取る場合
自宅で撮影を行う場合は、できる限り天気の良い日中に行うのがおすすめ。太陽が射す窓の近くで撮影すれば、光が柔らかな陰影を作り出し、立体的で奥行き感のある写真が撮れるでしょう。
また、予めそうして撮影スペースを決めてしまえば、片付けも比較的容易になります。背景になる部分に物が多い場合は、被写体と背景の間にしっかりスペースを空けると背景がボケやすくなり、ごちゃつき感は軽減されるはずです。スマートフォンで撮影する場合は「ポートレートモード」や「絞り優先」など背景のボケ味が強く出る撮影モードに設定しましょう。一眼レフの場合は「絞り(F値)」を「開放(Fの値を極力小さく調整)」すると、同様の効果が得られます。
みんなで集まって
お母さんとお父さんと子どもたちで家族写真を撮る場合は、部屋の電気をしっかりと付けた上で、天気の良い日中に窓を背にして撮ると、肌の色も自然に写り、明るく元気な印象の写真が取れるでしょう。
この時、直射日光が差し込むようだと逆光となり、家族の顔が暗く写ってしまう場合があるので、その場合は太陽の光が直接入らないようにカメラの向きや座る角度を調整するか、レースのカーテンをするなどして対策しましょう。
椅子やソファ、床に座って
椅子やソファに横並びに座って撮影するのは、比較的オーソドックスな撮り方かもしれませんが、カメラマンがおらずタイマーで撮る場合などにはおすすめな構図の1つです。
ポイントは、ソファがおいてある場所で撮るのではなく、光が差し込む場所に移動させてから撮影を行うことです。こうすることで自然光を取り入れたふんわりと立体感のある写真が撮れるでしょう。
食卓を囲んで
子ども誕生日などの記念日に限らず、少し気合を入れて料理をした日などは、少しだけ時間を撮って撮影をしてみるのもおすすめです。
みんなで食卓を囲んで乾杯をする様子や、早く食べたいと、待ちきれずにナイフやフォークを持つ子どもの姿などをポージングすると、動きが出ておもしろい写真になるでしょう。
この場合、ポイントは「あえてカメラを意識しないで、会話をしながら映ること」。こうすることで自然な表情が生まれますし、人によって少しポーズが違うなどの変化ができます。カメラに向かって笑顔を作るのが苦手な方がいる場合も、負担が減って良いかもしれませんね。
外で取る場合
家族写真はどこで撮っても構いません。よく遊びに行く近所の公園で撮影したり、散歩中に撮ったりと、ふとした日常のシーンにスポットを当てて撮ると、想い出がいっぱい詰まった写真になることが多く、おすすめです。
ここでは、外で家族写真を撮影する場合のポーズや構図のアイデアをいくつかご紹介します。
みんなで手をつないで
外で撮る場合の一番のメリットは「撮影スペースに限りがないこと」。家の中では中々撮影が難しいような、インパクトのある写真を手軽に残すことが出来ます。
その一例は「みんなで手をつないで撮る」というアイデア。祖父母も一緒に横一列に手をつないで写真を撮ると、カメラと被写体の間に距離が生まれるため、自然と背景が大きく写った構図になります。ここがポイントのひとつで、家族の姿だけでなく、想い出に残したい風景も主役にして写真に残しておくと、なんども見返しても新たな発見のあるおもしろい写真ができあがるでしょう。
アクションを撮る
子どもがまだ小さい場合は、お父さんが高い高いをするタイミングに合わせて写真を取るなど、動きや躍動感を感じる写真を撮るのもおすすめです。
そのような写真は、動きがあるだけでインパクトのある仕上がりとなるため、例えば道端や公園など、何気ない場所を背景にしても面白みのある写真となるでしょう。
また、スナップ写真のように自然な表情が残せるため、生き生きとした明るい写真が仕上がります。
あえて距離を取って
あえて、背景やその場の雰囲気に焦点を当てて、家族を少し小さめに写した写真も、おもしろい構図の1つでしょう。
この撮影例では、子どもがシャボン玉で遊ぶ様子が写っていますが、シャボン玉の浮かぶ様子や背景を大きく切り取っているため、当時の様子や空気感を残した写真となるでしょう。
少しずつ、写真を意識して生活してみましょう
家族写真の構図やポーズ、撮影場所に1つの正解はありません。
何より大事なのは、特に変化がないと思っている日常でも、数ヶ月、数年、数十年も先になるととても貴重な想い出になることを忘れないことです。
自分にとっては何気ないことでも家族写真として残しておくと、大きくなった子どもたちにとっては、あまり覚えていないことを保管する需要なツールになることもありますし、何年先にも残せる家族の成長を記録できる手頃な手段だといえるでしょう。
そのためにも少しずつ、家族写真を撮影することを意識することから始めてみてはいかがでしょうか。