お宮参りに祖父母は参加してよい?兄弟は?疑問にお答えします

お宮参りに祖父母は参加してよい?兄弟は?疑問にお答えします

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お宮参りはその子にとって一度きりの大切なイベント。なるべく多くの家族で参加して一緒にお祝いしたいですよね。でも、両親以外に両家の祖父母や兄弟も参加して良いのか、ルールやマナーが気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、そのあたりを一緒に学んでいきましょう。

お宮参りに祖父母は参加できる?

お宮参りは、古くは父方の家の行事として考えられていて、母親や母方の両親は(祖父母)は参加しないものとされていました。代わりに、母方からは赤ちゃんの召し物を用意し、当日は父方の祖母が赤ちゃんを抱っこをして参拝するという風習、しきたりだったのです。

ただ、そのようなしきたりは今は薄れており、父方、母方の両親も参加することは当たり前のことになっています。都合が合う限りは、なるべくみんなで集まってお祝いができると良いでしょう。

正式なお宮参りと現代のお宮参り

現代ではほとんど気にする必要がないものですが、母親やその両親がお宮参りに参拝しないのには、昔ながらのしきたり、考え方が関係しています。

正式なお宮参り 現在のお宮参り
参加者 赤ちゃん / 父親 / 父方の祖父母 赤ちゃん / 両親 / 父方の祖父母 / 母方の祖父母 / 両親の兄弟姉妹
赤ちゃんの祝い着の用意 母方の祖父母 決まりはありません
初穂料 / 玉串料の用意(神社への謝礼) 母方の祖父母 決まりはありません

かつてのしきたり

古くは母親が参加しなかったお宮参りですが、それはなぜなのでしょうか。

古くは、お産は白不浄(しろふじょう)と呼ばれ、神様も嫌う忌み、穢れ(けがれ)とされていました。そして、お産を済ませた後は75日~100日の忌中に入ります。忌中とはそうした忌みや穢れが神様に及ばないように参拝を遠慮する期間をいい、本人だけでなく周囲の家族も対象になります。その期間がお宮参りの生後1ヶ月に重なるため母親やその親族は参拝が叶わず、父方の関係者のみで参拝に赴くこととなっていたのです。

祖父母を呼ばない場合でも大丈夫?

一方で、お互いの祖父母とも離れた場所に住んでいて、お宮参りに誘うのが難しい場合も考えられます。そんなケースについて考えていきましょう。

両親だけでのお宮参りも問題ありません

お宮参りは必ずいずれかの祖父母が参列しなければならない事はなく、赤ちゃんとお母さんとお父さんの3人だけで参拝しても構いません。

ただ、赤ちゃんにとっても初めての外出ですし、お母さんも何かと心配ごとがつきない時期だと思います。まだお母さんの体調や体力に不安が残る場合などはなるべく無理をせず、お宮参りの時期をずらすことで祖父母の協力を仰げるのであれば、そうした選択肢も検討しておくと、なお安心です。

兄弟や姉妹はお宮参りに参加してよい?

最近のお宮参りの参加者は自由になったとはいえ、自分たちの兄弟や姉妹は、お宮参りに参加してもよいのでしょうか。

もちろん大丈夫、だけど神社に確認が必要な場合も

さて、自分たちの兄弟姉妹がお宮参りに参加するのは、もちろん問題ありませんので、自由に参加者を決めていきましょう。

なるべく大勢でお祝いしたいということであれば、直接誘ってみるもの良いかもしれません。ただ、現代においても兄弟や姉妹が一緒に参列するというケースはそこまで多くはありません。そのため、お互いの両親にも事前に相談をするなど、全員が気持ちよく集まれる環境を準備していきましょう。

また、お宮参りで祈祷を受ける場合は、社殿で執り行われることが一般的。一度に入れる人数に制限がある場合も考えられるので、神社にもしっかりと確認をとっておきましょう。

赤ちゃんを祝う気持ちを軸に考えましょう

お宮参りの古いしきたりをあまりに重視すると、お祝いムードは減ってしまうかもしれません。それよりは、赤ちゃんの誕生と今後の健やかな成長を心から祝福できる、両親や兄弟などを誘って、自由に赤ちゃんを第一に考えたお宮参りを行えるように準備を進めるのが大切なことだと思います。

結婚だけでなく、仕事など様々な関係で、お互いの両親や兄弟と離れて暮らすのが当たり前になった現代において、みんなが集まれる機会はとても貴重なもの。無理のない範囲で、そして自由な気持ちでお宮参りを行えると良いですね。